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| 寺田直子プロフィール |
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| トラベルジャーナリスト。年間150日は海外ホテル暮らし。訪れた国は60ヶ国ほど。バリを中心にアジア各国の文化、リゾートライフに精通するアジアの達人でもある。プロデュース、編集した書籍に「わがまま歩きバリ ボロブドゥール」(実業之日本社)、「インドシナの珠玉」(新潮社)などがある。大手ポータルサイト・エキサイトの公式ブログ「ハッピー・トラベルデイズ」でも各国からの旅だよりを発信する。 http://blog.excite.co.jp/naoterada |
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| コラム
> バリが教えてくれるもの > Vol.1 |
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Vol.1 祈る From 東京 2004年の年末は久しぶりの雪が東京に降った。そんな雪の残る大晦日の夜、恒例となっている新年の初詣にでかけた。 向かうのは地元の氏神さまをまつった小さな神社。すでに地元の人たちがお参りに並んでいる。境内では奉納の踊りが行われ、お炊き上げの焚き火がゆらゆらと揺らめいている。 拝殿の前に立つ。おさい銭は、ちょっと奮発して今年は500円! まず、90度に腰をおってゆっくりと深々と二回お辞儀をする。その後、拍手(かしわで)を二度打つ。そして、最後にお辞儀をもう一度。これが二礼二拍手の正しいお参りの仕方。 実はこれ、あいまいにやっている人が多いけど、本当に気持ちをこめてふか〜くお辞儀をするとなんとも気持ちがいいものだ。こう、気分がしゃんとするというか。神様へ、というよりもあらゆるものに対する感謝の思いがわき起こってくるから不思議だ。 思えば、日常でキチンとあいさつやお礼をすることって少なくなくなってきた。仕事先の人へのあいさつも形だけの場合が多いし。 バリの人たちが朝夕にチャナンをお供えし、オダランの際に神様に祈る姿はとても美しく、ハッとさせられる。花をはさみ頭上高く手を掲げて祈る動作の優雅さ、意識を集中させた指先のしなやかさ。おそらくバリの人たちは、私が初詣で感じたような凛とした気持ちを知らないうちに毎日、実感しているのじゃないだろうか。 これって、とても大切なことだと思う。 ピンと張り詰めた精神の心地よさ、あらゆるものに対する感謝の気持ち。バリにいると感じる森羅万象の豊かさって、きっと彼らの祈る気持ちから生まれてくるのだろう。 だから、私も今年はもう少し意識をしてきちんとあいさつや、お礼をしようと思う。旅先で出会った人たちや出来事に心から感謝して1年を送りたいと願う。 そこからきっと、心に残る何か温かいものが生まれるはずだから。 |
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| 2005年2月号より |
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