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バリがおしえてくれるもの
寺田直子プロフィール
トラベルジャーナリスト。年間150日は海外ホテル暮らし。訪れた国は60ヶ国ほど。バリを中心にアジア各国の文化、リゾートライフに精通するアジアの達人でもある。プロデュース、編集した書籍に「わがまま歩きバリ ボロブドゥール」(実業之日本社)、「インドシナの珠玉」(新潮社)などがある。大手ポータルサイト・エキサイトの公式ブログ「ハッピー・トラベルデイズ」でも各国からの旅だよりを発信する。
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コラム > バリが教えてくれるもの > Vol.5
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Vol.5 バリの宵闇、灯りのやすらぎ

from 香港


久しぶりの香港。中国に返還されてから初めての訪問となったけれど、相変わらずのパワフルさとエネルギッシュさには脱帽。
この街は絶対、元気な時じゃないとお薦めしません。タクシーに乗るのも、食べるのも、買物するのも。すべてパワー全開じゃないと彼らの圧倒的な「生活力」に負けちゃうから。街そのものに底知れないエネルギーが満ちている。
その象徴が夜景。香港というと必ず登場するビクトリア湾や見晴らしのいい山頂ビクトリアパークなど。連日、ライトアップが施され観光客の目を惹きつけます。
でもね、この夜景、2日も見れば飽きちゃうのです。確かにキレイなんだけれど感動なんて長続きしない。記念写真撮ったらおしまい。
それよりも何よりも、心をくつろがせとろけさせるのはバリの宵闇。レストランやホテルのバーなど暗闇の中に灯されたキャンドルの温かみある光りの中でのひととき。ゆるい熱帯の空気を感じながら、ゆらりと揺れる炎を眺めていると気持ちがじんわりやわらいでくるのは私だけではないハズ。ポコポコとバンブーの打楽器や笛の音がBGMで聞こえたりして、「あ〜、バリに来たんだぁ」と実感させてくれるマジックモーメント。それに灯りの陰影の中では隣にいる大好きな誰かもいつもよりステキに見えるから不思議。
ハデなネオンもライトアップもないけれど、バリのゆるやかな夜はそれ以上の心の贅沢をもたらすとっても美しい時間。こんな夜なら毎晩だって大歓迎です。

灯り
バンブー
2005年6月号より
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