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イ歌謡曲 > Vol.47 マルセル
Marcell - マルセル-

日本の平井堅を彷佛とさせる透明感のある歌声と、すっきりとクールなルックスが魅力の実力派シンガー。意外にも元はハードコアバンド出身。弱冠28才ながら、そのR&Bセンスと歌唱力はインドネシア音楽界でトップレベルと言い切っても過言ではないだろう(彼のようなタイプのシンガーが他にいない、と言い変えた方が的を得ているかも知れないが)。楽曲、ファッション、言動すべてにおいて、インドネシアの都市部のスノッブな(つもりの?)若者の憧れ、トレンド、クールを体現しているアーティストだ。1998年に女性シンガー、シャンティとデュエットした「Hanya Memuji」が音楽賞にノミネートされるほどのスマッスヒットとなった。その後、ラブコメディー映画「ANDAI IA TAHU」に主演の若いプロデューサー役で出演、この映画は2002年12月にインドネシアの主要5都市で先行公開され大ヒットし、マルセルの名は一躍知られることになった。ソロアルバムは2003年のデビューミニアルバムと、それに新曲2曲を加え2004年に発売されたリパッケージ盤の2枚のみながら、マルセルの歌唱力に魅せられた、インドネシア製R&Bの草分け(といってもまだ若い)グレン・フレドリィ、大物シンガーのメリー・グスロウ、ジャズギタリストでクリシェやクリスダヤンティ、デウィサンドラとも共演しているト-パティといったそうそうたるアーティストが楽曲・アレンジを提供している。
<バンドメンバー>ドラム:M.Rama Adhirata Agung、ベース:Phil Jordan、ギター:Galot Alindo、ピアノ:Winsten Henley Sugiri、キーボード:Adhya Agung Perkasa、バックボーカル:Rio Henny Sanggenafa、Victor Adolf Manuputty

ディスコグラフィー
Marcell
  Marcell(2003年リリース)

このアルバム以前に2002年に2枚のオムニバスアルバムに参加しているものの、実質的なデビューアルバムとなったのは、このシングルアルバムだ。アルバムタイトルに自身の名前を冠しているところからも自信が伺い知れる。
最新アルバム評
Marcell リパッケージ盤
 
Marcell リパッケージ盤

Marcell リパッケージ盤
(2004年リリース)

前作に新曲2曲「Ku Tak Mendua」と「Mendendam」を加えたリパッケージアルバム。CDケースにカバージャケットがついているのがこちら。(CDジャケットそのものは同じなので買うときはご注意!)

  収録曲ー

1. Pertama Kali:初めて
2. Semusim:ひとつの季節
3. Jangan Perna Berubah:変わらないで
4. Kau bisa aku bisa:君もできる僕もできる
5. Sudalah:もういい
6. Semua Bumi Berputar:回る地球
7. Aku Rindu:恋しい
8. Waktu kan Menjawab(Band version)
:時が答えを出すさ(バンドバージョン)
9. Rindu:寂しさ
10.Firasat:予感
11.Ku tak mendua:2つにならない(新曲)
12.Mendendam:恨む(新曲)
Marcell リパッケージ盤
<ホソルダ・スギアルト>
スキン・ヘッズで日本人っぽい顔立ちなのに黒人のスウィートな美意識を増幅させたようなクールでお洒落なR&Bがミスマッチで個性的。都会の若者をターゲットにした音作り。アルバム全体を通してサウンドが安定してどんなメディアでも聴けるクオリティに仕上がっている。夜や雨の日に家の中で、Melly Goeslawの曲を「飛ばして」聴くとハイソでスカした感じが出てGood。
  <蓮次郎子>
熱帯雨林気候にはそぐわない温度の低い歌声とサウンドとクールなルックスがインドネシアっぽくないマルセルのリパッケージアルバム。新曲2曲のためだけにアルバム買っちゃうファンがいるとゆーことで、美味しい商売です。ちょっと前に日本でもアイドルがR&B調の歌を歌ったり、R&B風シンガーやグループが雨後のタケノコのようにデビューしては消えて?いったけれど、あのころの和製R&Bを思い出します。楽曲提供&プロデュースはR&Bのグレン・フレドリィ、超絶ジャズギタリストのトーパティ、メリ−・グスロウ、など豪華絢爛。彼等の競作アルバムとして効いても面白いかと。中でもトーパティの楽曲やアレンジが特にいい感じでした。
●おまけ: トーパティ:代表曲「Lukisan Pagi (朝の絵) 」ヴォーカルはShakila 。 アルバム:Tohpati (1998)シャキーラ、グレン・ファドリィなどが参加。発売元:Sony Music Entertainment Indonesia
  <キャンディー・甲山>
このところ進境著しいインドネシアR&Bシーンの、今の音満載のショーケースといった感じのアルバム。R&B系は特にプロデュースワークでアルバムカラーが決定される傾向があるけど、このアルバムはまさにその典型。大きく分けてAnton Hoed + Melly Goeslaw 夫婦のちょいひねくれ「おフランス風味」アンニュイ系と、片やギタリストTohpatiの、ライト・タッチな「Jazz & Fusion風味」インテリ系、これらサウンドワークのコントラストが、このアルバムのキモだろうか。
曲評
■1. Pertama Kali

<ホソルダ>8分刻みの16ビートでカッコいいファンキーなベースラインとふわふわしたかぶせのキーボード類が印象的。1曲目にふさわしい定番でお決まりの売れ線な展開、終わり方がちょっとダサかった。

<蓮>歌詞がインドネシア語じゃなかったら、歌ってるのが歌唱力がなんとも頼りない歌手だったら、日本のアイドルの曲と間違えてしまいそうなグレン フレドリィの今どきR&B。グレン フレドリィ兄さん自身がバックボーカルをつとめる豪華さ。充分日本でも受けるのではないか?

<キャンディー>タブラの隠し味がスムースなリズムトラックに乗ったこの曲、Dewi Sandraなんかにも通じるエイジアンR&Bですね。アメリカの王道手法を取り入れつつも、エグ味を抑え込んだサウンド処理は、インドネシアというよりはむしろシンガポール的。ちょっとワルな匂いを漂わせようとしてるけど、やはりどこか品が良いんですね。

■2. Semusim
<ホソルダ>懐かしい感じのする美しいメロディーのスローな曲。TVでもよく流れているヒット曲。ゴーシャスかつ幻想的な雰囲気で、気分はもうスペースシャトルから降りてきたライオネル・リッチーだ(意味不明)。渋いくて強いUciのコーラスとのハモリ、絡みのギターもバッチリ決まった名曲。

<蓮>「君がいなくなって季節は流れたけれど/君の幻はまだ僕の心の中に留まっている(超訳)」といったしっとりとしたトーパティ作のスローナンバー。大ヒットし、TVドラマの主題歌に使われているが、ドラマは継母が身体の不自由な女の子をいじめまくるという非常に不快な内容のもので、まったくもって意味不明。曲そのものはマルセルの魅力を全面に押し出していてとってもいいのに。条件反射的にドラマの継母が鬼のようにクワっと口を開けて高笑いする顔が脳裏に浮かんできてしまう。ドラマやCMに使われればお金になるし、ヒットに繋がるのでしょうが、曲のイメージの良し悪しに無頓着なのは考えものですよ。

<キャンディー>個人的にはこうゆう曲大好き。プロデューサー&作曲者のTohpatiはインドネシアを代表するバカテクギタリストだが、実にツボを押さえたシンプルなギター構成で、ほんのり地中海風味を漂わせている。自分で作る人にはよく分かると思うけど、このアレンジワークはかなりの上級者。さまざまなテクスチャーが曲の印象にちゃんとフォーカスしていて、5分近い楽曲の長さを感じさせない力量はさすが。そして何よりもMarcell自身の、抑制と表現のバ ランスが絶妙な歌唱力が見事。
■3. Jangan Pernah Berubah
<ホソルダ>80年代の郷ひろみが歌うと似合いそうな(苦笑)古くさくてどこかからパクってきたようなメロディーと奇を衒った無理矢理なコード展開ですぐにMellyの曲だと分かるが、アレンジで少し救われている。とっても恥ずかしくて逆に冷めて聴けない曲。

<蓮>ピアノのメロディーラインがきれいな透明感のある曲。映画に使用されてヒットしました。ヒットしてるのに町なかの安売りスーパーなどで耳にしないのはスーパーはおハイソな場所じゃないから?聞いてて恥ずかしいのはメリ−・グスロウのおハイソワールドの向こうに無理が見えるからか。

<キャンディー>前曲の地中海っぽい微熱を残しつつ、当機はまもなくパリ・シャルル・ド・ゴール空港に着陸いたします、といった感じだろうか。Melly Goeslaw18番ともいえる過剰に「おフランス」なメロディーラインは、もし努力型日本人R&B歌手が歌ったらかなりの赤面ものだろう。でもそこはナリキリ一本勝負のインドネシア、今宵Marcell君の甘い歌声は、あなたを魅惑する恋のエトランジェ(何のこっちゃ???)
■4. Kau bisa aku bisa
<ホソルダ>これじゃ踊れないってな縦刻みの打ち込みドラムが硬くてデモテープ並の散漫なアレンジ。Marcellの声が浮いている。特にサビに入ると冷めてしまう曲。間奏のアナログシンセだけが印象に残る。お金のために楽曲提供しましたという上がりで歌手が可哀想だ。

<蓮>タイトなドラムとちょこちょこっと入るブレイクがなんともこじゃれた雰囲気です。

<キャンディー>前曲同様Melly & Anto夫婦によるプロデュース。ちょっとバラけた印象の曲をMix & シンセで丸く収めているのは、今やインドネシアを代表するジャズキーボーディストでクリエーターのIndra Lesmanaですね。この人のギャラってかなり高額らしいんですが、それでも注文多いのうなずけます。モノシンセの表情付けとベースラインうまいですね〜
■5. Sudahlah
<ホソルダ>ワンパターンなMellyの曲が続いて「Sudalah(もういい)!」と言いたい(怒)るブリッジで入るメリーのコーラスと安いボンゴがいい味出している。

<蓮>寒いような雨の日に室内で聴くと雰囲気が出る?別れの曲。真昼のクタビーチあたりで直射日光を浴びながらヘッドフォンして聴くとギャップが出て面白そう。

<キャンディー>またまた変調多用のMellyによるメローな楽曲。クレジットされたプロデューサーはダンナのAnto Hoedですが、こりゃあ確実に裏番長・Indra Lesmanaの仕事でしょう。ちなみにアレンジャーのAksan SyumanはIndraの傑作アルバム・Rebornでプログラムしたりドラム叩いてる人。やはり地中海風味強くて、こうゆう大きなうねりのある曲に、Marcellの個性がとてもマッチしてる感じがします。
■6. Selama Bumi Berputar
<ホソルダ>出だしが70年代風のソウル・ナンバーかと思ったら、ヨーロピアン風でお洒落なリフレインが待ってました。渋谷系、踊れないけどコート着てクラブで突っ立っているアンニュイな感じ。寝不足の都会の朝にスズメ・チュンチュン風だ。

<蓮>都市の若者はこういうのを聴きながら冷房ギンギンに効かせたカフェでコートはおってアイスティーなんか飲んでジャカルタ訛りのインドネシア語にインドネシア語訛りの英語を織りまぜながら“オーペン マイン サジェ”とか言っているのだろうか。それ絶対無理があるって。無理はかっこわるいってば。

<キャンディー>ちょっとジャミロクァイ入ってるかな?みたいなこの曲ですが、同じくワーナーインドネシアのソウル・レアグルーヴ系新人グループ Maliq & D'essentialsのEQ Puradiredjaによるプロデュース。このグループ自体は、聴いていただければ納得してもらえると思うけど、もう徹底してアシッドソウル系クールネス追求してます。そのなりきりはあっぱれだけど、ちょっとMarcell君にはキツいんじゃないかなぁ、とか思いました。でも器用な歌手の人と組むと、つい甘えていろいろやらせたくなる気持ちも、ちょっと分かるなぁ。
■7. Aku Rindu
<ホソルダ>浮遊間があってリゾートっぽいTohpatiのアレンジ。ギターのリフがサンタイな感じでグー。リゾートっと言っても「昼間のピーチ」ではなくて「星空を見ながらホテルのバルコニー」という感じの涼しさがある。

<蓮>「君は今どこにいるんだい/君は僕の寂しさを感じるかい」夜の闇に恋人を思い出しているよーというロマンティックな曲。マルセルの声はこういう歌にピッタリですな。

<キャンディー>Brian McKnightなんかもアルバム中盤で出してくるような、Back to school days的な楽曲ですね。Marcell君もプロデューサーのTohpatiもクリスチャンじゃないだろうか?あくまで印象だけど、彼の歌声ってどこか聖歌隊のような「浄化のフィルター」をくぐり抜けたキャラクターを感じます。あるいはデオドラントされたセックスアピールというべきか。
■8. Waktu kan Menjawab(Band version)
<ホソルダ>このアルバムの中ではサウンドが一番Marcellの声と合っている。コーラスアレンジも有機的でカッコイイ。ダイナミックでソウルフルなベースラインが印象的。クールな生バンドの演奏に被ってくる生っぽいストリングスもグッと来ます。スローな曲なのに間延びして聴こえないのはIrv natのディレクションなのか、Marcellの地なのか分からないが成功。

<蓮>ロックバンド、トーフ(豆腐のトーフです)のフラが楽曲を提供、バンドメンバーも一流どころがそろった豪華な顔ぶれ。マルセルもいきいきと歌ってます。

<キャンディー>ライブっぽさを全面に押し出した曲だけど、今までのプロデューサー色強い楽曲群の後だと、何だか風通し良くていいっすねぇ。中盤でドラムが微妙にモタる とことか、一瞬ベースとギターが巧まずしてユニゾンするところとか。歌も抜群の安定感で真っ向勝負してるし、地味だけど上等なスリルが詰まってて好きで
す。こうゆうのもっと聴かせてほしいなあ。
■9. Rindu

<ホソルダ>僕はMellyが嫌いなんだ、きっと。ハッキリ言って全然Marcellの事を考えていない。メロディーがダサ過ぎてアレンジも困惑してやっつけた安い仕上がり。このアルバム中ではゴミと言える最悪な出来。次の曲にスキップだ!

<蓮>これも「君の代わりが欲しい/この寂しさを忘れるためにも」といった、君への思いを断ち切れないんだー(だからって追い掛けないけどねーだって追い掛けるのって暑苦しいじゃん?僕クールだからさー)という曲。()内はイメージ。SemusimやAku Rinduも失った恋を嘆いた曲だし、マルセルにはこの手の歌だとプロデューサ−は考えたのでしょうか?ちょっと飽きがきました。

<キャンディー>根っからMellyはこうゆう世界好きなんだろうなあ。またもやパリで深夜にメトロ乗ってるような曲です。Anto Hoedもやりたい放題。ピチカートファイヴでもここまではやれません。はっきり言って全然Marcell君向きの曲じゃないし、やりっぱなしな感じだ けど、それでもトコロテンのように押し出される彼等の「おフランス」、しかも80年代アングラ・ニューウェーヴ的感性はどうなってるんだろう?そしてこんな人たちがスターダムに押し上げられるインドネシア音楽界とは・・・・・

■10. Firasat
<ホソルダ>切なくノスタルジックで美しいメロディーとアレンジでこみ上げてくる想いをドラマチックに盛り上げてくれる。「Cepat Pulang...」というリフレインが心に残る名曲。

<蓮>歌手であり人気作家でもある多才なデウィ レスタリが楽曲を提供。アレンジはジャズギタリスト、トーパティ。このアルバムをプロデュースしている豪華アーティスト陣の中でトーパティがもっともマルセルの持ち味を生かしていると思います。あっさりとかっこいいし。今度はトーパティのアルバムを聴いてみたくなりました。

<キャンディー>インテリなTohpati兄さんの王道アレンジに乗って、正気を取り戻したMarcell君が神への大いなる感謝の気持ちを表現して・・・・・いるのかどうかは知りませんが。Tohpatiは本業のジャズ・ギタリストとしてはもとより、最近はAndienなどの歌手のプロデュースでも売れっ子ぶりを発揮してますが、その一連の作品に通じるプレーンで危なげない世界がここにも展開しています。すごく消毒されてるけど、よく聴くと古いインドネシアの曲のような世界もかいま見えますね。リヴァイバルだろうか?
■11. Ku tak mendua
<ホソルダ>クリシェか?と思わせるイントロから始まり、音楽を良く知っていて気の利いてる自然なTohpatiのアレンジで安心して聴ける曲。意外にも地味ながらこのアルバムで一番好きになった曲。特にサビのイカずな感じが「至らなさ」の表現にしっくり来てイイ。「初恋の胸キュン」みたいな感じがするのは僕がオヤジだからか?

<蓮>リパッケージ盤から入っている新曲です。プロデュース、アレンジ、プログラミングはトーパティです。もちろんギターもですが。「いままでのことはゴメン/これからはずっと一緒だよ(超訳)」ってこれ年頃の女の子が彼氏あたりに何気に歌われたら目がウルウルになってしまうんじゃないんでしょうかね。青春恋愛映画「 ADA APA DENGAN CINTA(邦題:ビューティフルライフ)」が日本でも評判だったそうですが、インドネシア今どきの青春ものって感じでやっぱり若いっていいっすね。

<キャンディー>はっとする出だしのメロディーラインが期待をふくらませてくれるのに・・・・・どうしてその展開とリズムパターンで折り合い付けちゃったの?と言いたいところはあります。まあそんな事言ったら、この手の本家本元Baby Faceなんて身も蓋もないのですが。同じくJazz出身のプロデューサー、Indra Lesmanaが持っている「どうしようもない業」のようなものが、Tohpatiの音世界には感じられない。でも不思議なもので、ジャカルタを走るクルマのラジオからそんな音が流れてくると、すごく心地よかったりするんですよ。
■12. Mendendam
<ホソルダ>関係ないけど女性歌手に歌わせると、とってイイ感じ?だと思った(ごめんMarcell)。これはブラックではなくチョコラットなメロディー、アルバムを閉じるのにふさわしい王道ポップとなっている。アレンジのせいか雪が降る夜に聴いてみたい曲。熱帯のインドネシアのどこからこういう感性が生まれるのか不思議。曲が終わると急に心に穴が空いたような寂しさというか空しさに襲われ、また最初から聴きたくなる。うまいぞーチキショー!ドッコイショー!

<蓮>これも新曲。日本の街角でこの曲を耳にしても違和感はないと思います。力みのないマルセルのヴォーカルが爽やかです。あっさり歌ってこれだけ聞かせるんだからマルセルってすごいシンガーなんだな

<キャンディー>やはりTohpatiはインドネシアのBaby Faceなのだ。音から徹底して粗熱を除去しつつ、あくまで音楽のドラマ性をきれいにパッケージする手法を貫いてますね。もし日本のメジャー音楽関係者の方がお読みでしたら、今が買いだと思いますよ。つまらないDJ系クリエーターに言いくるめられて結果の出なかったあなた、秋葉系打ち込み野郎の作った64MIDIトラックの整理にスタジオ予算をドブに捨てたあなた、これからはインドネシアのインテリ系クリエーターでしょ。品質は日本以上欧米並み。ただし、実力の無い歌手には効果ありません。
2005年5月号より
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