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| インドネシア・ポップス > Vol.48 |
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| アルバム評 |
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【収録曲】 1. Pangeran Cinta:愛の王子 2. Atas Nama Cinta :愛の名において 3. Satu :ひとつ 4. Indonesia Saja:インドネシアだろ 5. Sweetest Place (英語) 6. Hidup Ini Indah:美しいこの人生 7.Cinta Gila:狂った愛 |
8. Nonsens:ノンセンス 9.Hadapi Dengan Senyuman:微笑みに向きあって 10.Matahari Bintang Bulan:太陽 星 月 11.Aku Tetaplah Aku:俺は俺のまま 12.Shine On (英語) |
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| Laskar Cinta (2004年12月、Aquarius Musicindo) |
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| <ホソルダ・スギアルト> 赤と黒のツートンの意味は赤がDEWA、黒がDhaniという事なのか。前半はコンセプトアルバム的DEWAとしての「赤」、後半はすべてを自分の手で作ってしまうDhaniの力量を野心的にプレゼンテーションした「黒」という二重構造になっている。後半はメンバーのバラけた感じが否めず聴くのが辛かった。前作のCintailah Cintaではミックスとマスタリングをシドニーで行っていたが、今回のアルバムは全てをDhaniのスタジオで完了させている点も「プロディーサーとしてのDhani」を強調しているかのようだ。 |
<蓮次郎子> ロゴ問題インタビューの際に、ダニーが「私自身もイスラム教徒です。宗教上のモチーフを使ったつもりはまったくない、宗教を冒涜したつもりもまったくない」と力説している横で、新ロゴの感想を求められたオンチェが「いいんじゃないですか。前のとあんまり変わらないし」としれっと他人事のようにコメント。それを言っちゃイカンでしょう...(笑)。アルバムの内容はメンバー自身が「ロックであることにこだわった」(でもレゲエもあり)「これまでに比べてよりハード」というだけあって、全体的にハードというか重い仕上がり。DEWAの持ち味であるはずの突き抜けたドライブ感が鳴りをひそめてしまっているのがちょっと寂しい。さらに新しい境地を模索しているのだろうが前作「Cintailah Cinta」や前前作の「Bintan Lima」の方が好き。戻って来て〜。 |
<キャンディー・甲山> 天才Ahmad Dhaniの妄想バンド、と言っても過言ではないかもしれないDEWAの名盤 "Bintang Lima" を初めて聴いたのは3年前。ラジオから流れるそのサウンドを聴いて、インドネシアのポップスに何か大きなうねりが生まれつつある強い予感がした。それまでとりわけ豊穣な表現力の場ではあったものの、その実やはり日常の延長線でもがいていたのが、この国のポップスだったような気がする。でもその時DEWAの音から聞こえてきたのは強烈な、それも押さえようのない個人的世界観の奔流。しかもそれは月並みなパンクやハードコアという形をかりず、あくまで過剰に美しい旋律やオーケストレーションで演出されていたのだ。 ところでDEWAとは「王様」という意味らしい。つまりプリンスのお父さんですね。もしプリンス殿下がファンクではなくゴシックな世界に耽溺してたらどうなっていたか?その答えが知りたいあなたはぜひ 、"Bintang Lima" を聴くべきです。ところで今回のDEWAですが、これははっきり言ってある意味おもしろいけどかなりキツイ。もうアルバム全体Dhani印満載で、まるで「俺のアタマの中身を共有してくれ」と言われているような内容です。作詞・作曲はもとより、プロデュースからミックスやマスタリング、果ては写真まで彼の名前がクレジットされまくり。あるいはこれは、プリンス殿下にとってのBlack Albumといえば近いかもしれない。アクエリアス(DEWAの所属レーベル)の担当がちゃんとクールだったらお蔵入りさせるだろうな、という部分はありますね。それでDhaniは海賊版でこっそり出しちゃう、というのがこのアルバムの正しいあり方ではないでしょうか。ともあれ個人的には次回はBeautiful Experienceな世界に戻ってほしい、と切望しつつ聴きました。 |
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| 2005年6月号より |
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