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インドネシア・ポップス
インドネシア・ポップス(I-POPS)の素晴らしさをもっと日本の皆様に知ってもらいたい!!バリ島やインドネシアと聞くとすぐに「ガムラン」「ジェゴグ」などの伝統芸能を思い出しがちですが、こちらの音楽文化はそれだけではありません。「アピ・マガジン」はこちらの若者の間で流行っている「インドネシア・ポップス」にフォーカスし、毎月アーティスト紹介や新譜紹介をしていきます。ぜひバリ島やインドネシアに来たときには、インドネシアのアーティスト達の音楽CDを購入し聴いてみてください。また新しい発見がありますよ。(言葉の勉強になるかも!?)
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ホソルダ・スギアルト
ホソルダ・スギアルト   蓮次郎子 蓮次郎子   キャンディー・甲山 キャンディー・甲山
インドネシア音楽、
特にダンドゥットに傾倒する
アピ編集部・山の親父。
インドネシアのロックと
芸能ゴシップ好きな
アピ編集部・オンチェ命ミーハー主婦。
何を思ったか、インドネシア音楽界で
デビューを目論む中年男
自称音楽デザイナー

インドネシア・ポップス > Vol.53

バックナンバー
Ari Lasso(アリ・ラッソ)
少年のような若々しさと繊細な美しさを合わせもつ独特のハイトーンボイスで30代の“元”ロック少年から10代の若者まで幅広いファンを持つカリスマ的な実力派ソロシンガー。DEWA19の初代ボーカリストとして絶大な人気を誇ったが1999年に衝撃の脱退。メリー・グスロウとのデュエット曲「Jika」の単発ヒットの後、2001年8月に発売されたソロアルバムその名も「Sendiri Dulu:とりあえずひとり」は発売2週間で10万枚、6ヵ月で50万枚を売り上げる大ヒット。ソロシンガーとしての地位を確立した。2003年に2枚目のアルバム「Keseimbangan」を発売、豪華メンバーが集結したこのアルバムからのシングルヒット「Rahasia Perempuan」は発売数日にして数十万枚の発売を記録した。その後も積極的に活動を展開、2004年にアルバム「Kulihat Kudengar Kurasa」をリリース。2004年と2005年にはバリ島でもライブを行っている。
ディスコグラフィー
  ←Sendiri Dulu
(2001年リリース)
  ←Keseimbangan
(2003年リリース)
 
アルバム評
 
【収録曲】
1. Mengejar Matahari:
  太陽を追いかけて
2. Kedamaian Hati :
  心の平安
3. Tak Ada Yang Perlu Disesali:
  後悔などしなくていい
4. Cinta Buta:
  盲目の恋
5. Hancur:
 崩壊

6. Aku Harus Pergi:
 行かなくては
7. Patah Hati:
 傷心
8. Keajaiban Cinta:
 恋の奇跡
9. Rayuan Gombal
10.Arti Cinta:
  愛の意味
Kulihat Kudengar Kurasa
(2004年リリース)
 
<ホソルダ・スギアルト> 
今回はキャンディさんがお休みなので張り合いないっス...。アリラッソという名前を初めて知った時「出前一丁」みたいな名前だなと思った。無駄話はさておき、このアルバムはAri LassoファンのためのAri LassoによるAri Lassoらしいアルバム。ミックスはAquarius Studio、最終マスタリングをシドニーの301で仕上げている。全曲Ariの作詞、サウンドは全体を通して「80年代の思い出テイスト」で実験的な事は何もせず、ファンの期待を裏切らないように作られた「サービス品」という仕上がり。Macで言えば(またMacか)OSは9.2.2だ。Ari Lassoっていうのは参加しているミュージシャンにとって「青春の思い出」なんだろうな。Ari Lassoはロック風ポップ歌手でロック歌手ではない。幸か不幸か福岡か、運命なのか性なのか長崎なのか(ごめん)、この「ポップさ」がDewa脱退に至った最大の理由なんじゃないだろうか? 次回作は青春を卒業して1、6、8曲目のような感じを発展させて欲しいと思った。
  <蓮次郎子> 
アリラッソ3作目のソロアルバム。30代とは思えない若々しい「白馬に乗った王子様ボイス」とはますます健在。エルウィン・グタワ、DEWAのダニー・アフマッド、PADIのピユといった超豪華プロデューサー陣を迎えて制作された前作に比べると、今回は肩の力が抜けてのびのび歌っているように聴こえます。DEWAのライブ中継にゲスト出演してオンチェと肩を組みながら往年の名曲「Kamulah satu satunya」を歌っていました。一見クールに演奏しながらもダニーもアンドラも顔がゆるんでいました。やっぱり嬉しいんだね。
  <キャンディー・甲山>
●超多忙のため、今回はお休みです。
曲評
■1. Mengejar Matahari
★ホ:オーソドックスなメロディ。ヨヨ得意のリズムに乗った広がりのあるアレンジ。大げさなオケに負けないAri Lassoの歌唱力がよく分かる。「ピーター・ガブリエルではなくフィル・コリンズ」って感じなのか?

★蓮:国営放送のドキュメント番組のテーマにでも使えそうなスケールの大きい曲。フロアタム多用のドラムはPADIのヨヨが叩いてます。アリ・ラッソの持ち味「青年の主張」のような青さ、少年っぽさが炸裂してます。いいっすねえ。
■2. Kedamaian Hati

★ホ:世の中に掃いて捨てるほどあるメロディをErwin Gutawa定番の弦のアレンジで無難にまとめた曲。新人アイドル歌手のアルバムB面4曲目的な(どんなだ?)仕上がり。曲はさておき歌はやっぱり上手い。

★蓮:アリ・ラッソの繊細そうな歌声とエルウィン・グタワの美しいストリングスアレンジがはまりにはまって切なさを盛り上げます。ってスパかエステの広告文みたい。

■3. Tak Ada Yang Perlu Disesali
★ホ:アルバム中で唯一Ari Lassoの作曲。メロディはやっぱり平凡だけど何だか分からないアレンジ。J-Pop風楽曲を売りにしている「J-Rock」というバンド(結構好き)がいるが、この曲は吉川晃司的な「何だか分からない加減」がJ-Popっぽい。作曲の才能が無い事がバレてしまったぞ。

★蓮:明るくポップな曲調で「後悔なんかしなくていい/お互いに傷つけあわないうちに/僕達はここまで(で別れよう)」と歌っています。アリ・ラッソは自分から別れを選ぶ歌をよく歌っていますが、彼の誠実そうな声で歌われると悪いのは全部彼女の方の様に聞こえます。得ですな。
■4. Cinta Buta
★ホ:聴く前から知っている平凡なメロディー。眉間にシワが入って生え際前線が北上しても、まだAri Lassoはみんなの青春なのか!ちょっとヤングマンのヒデキ的な「無理を感じる若さ」が目立ってきて、このままじゃAri Lassoの未来はかなり危ういぞ。

★蓮:これ、ファンサービスかな?DEWA19っぽい青春まっしぐら!な曲。こっぱずかしいような青さを感じさせるピコピコサウンドに思わず顔がゆるんでニヤニヤしてしまいました。
■5. Hancur
★ホ:ここで一発スローを(さすがに疲れた?)。スローでもやっぱり平凡なメロディーは続くのであった。ちょっと飽きてきたのでスキップしよう。

★蓮:J-POPのようなサウンドとメロディーラインで聴きやすい曲です。良く言えば。
■6. Aku Harus Pergi
★ホ:このアルバム中では一番良い仕上がり。Pay Sandyの音色センスはかなりGoodだと思った。ビデオクリップも作られ音楽番組で流されている曲。すき間と浮遊感の上で響くハスキーなAriの声が気持ちいい。ヘッドフォンで聴くと、一つ一つの音は安いのに、コンビネーションの妙でイイ雰囲気になっている。

★蓮:こういうアコースティックでミニマリスな曲は歌い手の実力が伝わってきます。今さらながらアリ・ラッソはホントに歌上手いなあ。間奏のギターもおしゃれでいい曲ですねー。作曲とアレンジとギターをやっているPAYという人は一体何者なのでしょうか?この人の曲をもっと聴いてみたいと思いました。
■7. Patah Hati
★ホ:唐突なアラブ風スパニッシュ系の6/8リズムに乗せた欧風クラシカルなコード進行で、Ariはピチピチ・タイツを履いた闘牛士(笑)になって赤い薔薇をくわえてカスタネットを叩いたに違いない(もちろん股間はフレディー・マーキュリーで)

★蓮:「神様助けて/失恋してしまった」という嘆きの歌。ピラピラとしたピアノの旋律がきれいだなーと思って聴いているうちに曲調が切な気になってきて間奏ではアラブ風に...。という盛り沢山な曲。
■8. Keajaiban Cinta
★ホ:出だしから「カッコイイな」と思った。この曲は「感覚勝負」という感じで、地味だけど心に残る何かがある。絶妙なコード感の上でメロディーと一体となった歌詞が自然と耳に流れ込んで来るのが快感。もう大人なんだから、変な青春ばっかじゃなくてこういう曲をもっと沢山入れて欲しかった。コーダにオマケのジョージ・ハリスンもお洒落。

★蓮:この曲ではアリ・ラッソは語尾の音階を頼りなくわざとフラフラっとさせて歌っています。5と同じくBongkyがプロデュースしており、ところどころにJ-POPっぽい雰囲気がある曲です。
■9. Rayuan Gombal
★ホ:80年代のバブリーコンクリート打ちっ放しのネオンサインがチカチカするサイバーなカフェバーでサーフィン・ビデオとか観つつバドワイザー片手にシンディーローパーやカジャグーグーの次に聴いたらピッタリの曲(知らねーよ)。後期ポリスっぽいギターのリフが印象的。ところでアレンジャーのPayは「異質なモノの組み合わせが得意な人」とみた。

★蓮:メロディーラインはどことなくDEWA19の匂いがしますがギターの音処理でぐっとカッチョよくなっています。いいなあと思ったら6と同じPAYが手掛けていました。気になるなー誰なんだろう。
■10.Arti Cinta
★ホ:最後もやっぱり平凡なメロディーでこのアルバムは「美しい思い出」として終わるのだった。ファンの方は聴き終わったら昔を懐かしむように1曲目に戻ってすぐにリピートだ。

★蓮:ドラムにヨヨ、ストリングスアレンジにエルウィン グタワ、バックボーカルにティティDJが参加している豪華な一曲。コンサートの最後にウルウルになっちゃうんでしょうか?カーマスートラのライブでは90分でバチっとタイムカードを打つように終わってしまって何だかしらっとしました。バリの観客が盛り上がらないからかも知れないけどもっとファンサービスしようよ...。
2005年11月号より
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