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2009年2月18日
芸術の神に愛された男
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芸術の神に愛された男
I Made Djimat
イ・マデ・ジマット
1948年12月31日バトゥアン生まれ。トペン(仮面舞踊)、ガンブー(古典歌舞劇)、アルジョ(歌舞劇)など伝統歌舞劇の名優。ひとりの役者が最高で11種の異なるキャラクターの仮面を付け替えながら巧みに役を演じ分ける「トペン・パジェガン」の第一人者。バリ島内外の祭礼奉納芸から観光向け定期公演、60回以上に及ぶ海外公演など幅広い活動を行っている。


父親は高名な画家で舞踊家の故イ・ニョマン・レネ、母親は往年の名アルジョ女優ニ・クトゥ・チェニック。両親の指導で3才から楽器と舞踊の練習を始め、4才半のときには人前でバリスを踊っていた。バリでは一般に舞踊を習い始めるのは8才頃がよいとされる。それよりも幼いと真剣な練習に付いて行けないからだ。芸術一家とはいえ、ジマット氏は非常に早熟だったと言える。

その後さらにトペン、ガンブー、アルジョを学び、12才ですでに仮面舞踊トペン・ジャウックの踊り手として名前が知られていた。
「13才の頃にはガンブーの基礎は身に付いていた。その頃から母は女役、僕は男役というふうに役割を分けて、大人相手にアルジョを教えていたよ」。

1970年、古典歌舞劇公演と子供たちへの指導を行うパンティ・プサカ・ブダヤを設立。明確に伝統保護を掲げての次世代教育は当時新しい試みであったため、ジャカルタから当時の文化総局長が視察に訪れた。現在、息子のイ・ニョマン・ブディ・アルタ氏が99年に設立した創作歌舞劇集団プサカ・アルタと活動を統合したトリ・プサカ・サクティ財団が、古典と創作の歌舞劇公演と地元の子供たちへの無料舞踊指導を行っている。外国人の指導にも積極的に取り組み、これまでジマット氏から教えを受けた外国人はのべ500人以上、日本人だけで100人にものぼる。
「日本、インド、タイなどアジアの人は身体のつくりや所作が僕たちとそんなに違わないから教えやすい。教えるときは技術と一緒に気持ち、つまり神と自分の心の繋がりということだけれども、それも教えないといけない。バリ人も外国人も同じ。僕たち舞踊家は踊る前に『舞台がつつがなく進みますよう力を分けてください』と神様に祈っている。神様が力を貸してくださったときとそうでないときは踊っていて自分ではっきり分かる、観ている人にも分かる」

多彩な活動を続けるジマット氏だが、あくまでも活動の中心はバリ・ヒンドゥー教の祭礼での奉納だ。「明日はデンパサール、明後日はヌガラの祭礼に呼ばれている。バリ島外に移住したバリ人が現地で行う寺院祭礼に呼ばれて踊ることも多い。バリ島を思い出してとても喜んでもらえるね」

23役あるというトペンのうち、ジマット氏の好きなキャラクターを挙げてもらった。
「ガンブーのトペン・ダラム、公平で高潔な王様。それからアルジョの道化役で僕のオリジナルキャラクターのニョマン・スマリヤニ、皮肉屋で悪口ばかり言っているけれど、その中にチクリと刺すような真実があるのさ」

●写真左:左上から時計回りにトペン・トゥア(老人)、ボンドレス(進行役の道化師)、
シダ・カリヤ(シヴァ神の化身)、トペン・ダレム(公正な王)の仮面。
●写真右:毒舌のニョマン・スマリヤニと女優のコミカルな掛け合いに観衆から笑い声が。

この先生に関わる芸能はここで鑑賞!
■ ARMA美術館(ウブド)仮面舞踊&創作歌舞劇「トペン・ジマット」
毎週水曜日 19:00〜 Rp.7万5000
■ ウマ・コドック・ステージ(バトゥアン)
ジマット・ファミリー総出演「マスター・オブ・バリ」
毎月1日と15日 20:00〜 Rp.10万



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